インフルエンザや花粉の季節になると空気清浄機やマスクが良く売れるという。これらは有効だろうか。空気清清浄機に頼らず、マスクもせずに、インフルエンザウイルスや花粉をブロックできる効果的な方法が見つかったのでご紹介する。
花粉症に苦しむ犬やネコたち
花粉症の原因は、刺激に対する過敏反応といわれている。その原因は、伐採や排気ガスなど「環境の変化」といわれている。
私は、居住空間や食べ物が清潔でクリーンになって、雑菌や花粉に触れる機会が減ったことが関係しているように思う。例えばいつも清潔な室内にいて、清潔な食べ物を口にしているペットは、花粉症になる可能性が高いかもしれない。
人間も雑菌の少ない環境で生活していると、花粉症どころか、免疫力まで弱まる恐れがある。周囲に菌がなければ、体がそれに備える必要がなくなるからだ。
クリーンな環境にいると免疫が弱まる
半導体工場など、極端にクリーンな環境で働く人は、風邪などで体調を崩すことが多いという。花粉症の症状も重くなるようだ。これは実際にそういう現場で働く人から得た情報だが、このことはまだ一般に認知されていない。
なぜそうなってしまうのか。
私の想像では、クリーンな環境に長くいると、体がウイルスやアレルゲンに対応する必要がなくなって、これらの防御機能が衰える。つまり、免疫力を低下させ、アレルギー反応をより敏感にしてしまう結果と考える[2]。
マスクの役目は何か
マスクは外からやってくるウイルスに対して防御するもの。そんな意識で付けている人がいるかもしれない。しかしウイルスのサイズはとても小さいので、ウイルスから見ればマスクはザルに等しい。
マスクの役目は、他人のくしゃみで飛んでくる飛沫のガード、もしくは、自分のくしゃみによる飛沫のまき散らし低減。どっちも減らす程度だが、付けないよりはマシ。他、喉や鼻を保湿することが感染予防に役立っている。
いずれにせよ、インフルエンザの季節は、感染している人も感染してない人も、マスクの装着が望ましいことは確かだ。
役に立たない空気清浄機
インフルエンザが流行する時期になると、空気清浄機がよく売れるらしい。
空気清浄機は、当初は確かに清浄機能を発揮するが、しばらくするとフィルターにたまったカビの胞子を室内にばら撒く「空気汚染機」に変わる。
最近はウイルスやカビを殺す機能を備えるものが増えた。しかし一般家庭で長期間使用したときの実際の効果について、定量的なデータが示されていない。
空気清浄機は、フィルターを頻繁に交換して初めて有効なもの。ランニングコストはきわめて高い。交換しないで使い続ければ、空気汚染気に。こういう機器は設置しないのがいいと思う。
ウイルスはなぜ存在するのか
これまでインフルエンザのようなウイルスは定期的に流行して多くの生き物に影響を与えてきた。中でも1918年~1919年に流行したスペイン風邪は、地球上の全人口の25~30%を死に至らしめたという[1]。
ウイルスそのものは太古から存在するという。彼らはこの地球上で「何かの役割」を果たしている。
人が集まるところで感染リスクが増える。この事実からわかることは、地球上に特定の生物が増えすぎないようにするための調整役、リミッターである。
コロナは中国産という噂があるが、中国がやらなくてもいずれどこかの国が作り、事故などで外に漏れ出る可能性がある。こういったことは、核戦争同様、長い人類活動の中である確率で起こる現象。
ヒトは知恵でこれに抗うが、それがより強力なウイルスの誕生を促す。このリミッターの働きは、かなり強いように見える。
対策例
1.ワセリンでウイルスをブロックする(2015/1/30)
ウイルスは「エンベロープ」と呼ばれる膜をもつ。これが脂質から成るため、エタノールや有機溶媒、石けんなどで容易に破壊されてウイルスを不活性化できる[Wiki]。いたる所でエタノール消毒液をみかけるのはこのような理屈によるもの。
しかし店舗の入口で消毒してもカートの取手やエレベーターのボタンに触れれば、再び手に菌やウイルスが付着してしまう。
のどや鼻の粘膜から直接侵入するウイルスに対する有効な対策は「マスク」しかないのが現状といえる。しかしウイルスに対してはザルに等しく、飲食時など装着していない時は無防備になる。
乾きやすい鼻の粘膜を油でガードする
私は毎年冬場になると鼻の粘膜が乾燥し「ドライノーズ」になる。これは朝鼻をかむと血がまじることでわかる。ドライノーズになると粘膜の繊毛運動が弱まりウイルスやバイ菌に対する防御力が弱まるとされている。
花粉症予防に鼻の周りに塗るだけの薬剤が市販されているが、もしかしたら鼻の周りに粘着剤(オイル)を塗ればウイルスもトラップできるかもしれない。鼻の奥まで塗り込めば、少なくともドライノーズは予防できるに違いない。
実は、花粉をトラップする上記塗り薬にもウイルスに対する効果がうたわれている。また、ドライノーズの治療にワセリンが使われているらしい。ということは、
オイルを鼻の粘膜に塗る→ドライノーズ改善→繊毛運動活性化→感染予防力UP
オイルを鼻の粘膜に塗る→ウイルスを粘着トラップ→侵入抑制
という作用は少なくとも期待できそうだ。私は、
オイルを鼻の粘膜に塗る→ウイルスを粘着トラップ→エンペローブ溶損→ウイルス不活性化
みたいな作用を期待しているのだが、どうだろう。
ワセリンの配合
ワセリンが塗りにくい場合は、以前ご紹介したスキンケアオイル(ワセリンをミネラルオイルか、スクワランオイルで希釈したもの)を使うといい[2]。無色無味無臭のため、鼻の奥まで塗り込んでも違和感はない。効果の持続時間は、塗り方にもよるが4~8時間くらい。
実験台は私と娘の2名。長男は未処置とした。朝と寝る前に鼻の周りと指が届く範囲で鼻の奥まで塗る。結果はいまのところ調子よい。今年は朝方鼻をかんでも血が出ないことからドライノーズは確かに改善している。
ワセリンと、ワセリンをミネラルオイルで希釈したもの。ワセリンは直接鼻へ、希釈したものはスキンケアに使う。これが結構、調子いい。
長男は年末に風をひいてしまったが、私と娘は今のところぴんぴんしている。毎年冬はなんとなく体調が悪い日が続くことが多かったが今年は何ともない。今年は防寒以外の目的でマスクはしていない。
2.ワセリンで花粉をブロックする(2015/3/10)
花粉症の予防にマスクが使われている。そのメッシュサイズは確かに花粉をブロックできるが、隙間をゼロにすることが難しく、飲食時は無防備になる。
「マスクにストローだけ差し込める開閉穴があれば」と思ったこともあるが、「そんな不気味なことやめて」という家族の反対で試行できていない。
花粉対策に鼻に塗るだけの塗り薬が市販されている。試したところ確かに効果がある。
マスクをしなくて済むのが何より有り難い。薬の能書きは怪しいが、この理屈は鼻の周りに塗布した粘着物によるトラップに違いない。
ここにも対策1でご紹介したオイルが仕える。インフルエンザの季節が終わると続けて花粉が問題になるが、続けて同じオイルが対策に使えるのがうれしい。
ワセリンを鼻の周りに塗るだけでもよいが、インフルエンザの予防でやったように鼻の奥まで塗り込めばより高い効果が期待できそうだ。スクワランオイルなどで少し希釈すればこれが容易になり、目の周りに塗っても目立たない。
これで、マスクの穴にストローを挿すような不気味なことはやらずに済みそうだ。
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<参考文献>
1.IDSC感染症情報センター