究極の美肌化粧水を作る~カチセロパウダーの威力

 ネット上には尿素やグリセリンを使って化粧水を自作する記事がたくさん見られる。あまり普及しないのはべたついたり皮膚の上で弾くなど、使用感が良くないところに原因があるようだ。

 増粘剤を配合すれば、市販品とまったく同じ使用感の化粧水を、はるかに低コストで作れる。今回はそのレシピをご紹介したい。

 

ネットの化粧水レシピ

 ネット上に化粧水の作り方と称する記事は多い。いろんな人がいろんなレシピを書いているが、原本は文献1と見られる。基本的な配合は次の通り。

尿素 50g(窒素46%と表示されている肥料用)
水道水 200cc
86%グリセリン 5cc

 成分濃度は、尿素20%、グリセリン1.7%。尿素が保湿とピーリングを担い、グリセリンが保湿助剤という。顔に塗る場合はこれを10倍に希釈するとされる。水に精製水を勧める記事もあるが、「水道水」でいい。わざわざ日持ちしない「精製水」を使うのはお勧めしない。

 

 上記のレシピにはやや問題がある。上記レシピで作った水溶液はpH9.4(アルカリ)を示すため、足に使う分は問題ないが、化粧水として顔に使う場合は刺激がある。

 単純にグリセリンを10~20%に希釈したシンプルなレシピを愛用する人も多い。これは弱酸性のためほとんどの肌に優しく適合するが、皮膚になじまない(弾いてしまう)欠点がある。

DSC00092

美肌化粧水の原料。窒素46%の肥料用尿素、グリセリン、酢。

 

 

 

増粘剤を添加する

 市販の化粧水やシャンプーには皮膚の馴染みをよくするため増粘剤や界面活性剤が添加されている。界面活性剤は弊害があるので、増粘剤だけ添加してみる。

 増粘剤はシャンプーや化粧品で使われているカチオン化セルロース(ポリクオタニウム-10)通称カチセロを使う。化粧品を自作する人のために、100gくらいに小分けしたものを通販で購入できる[3]

 中身は細かい微粒子。これを1%程度溶かすだけで、市販品と同じ「とろみ」のある化粧水が作れる。

 以前はゼラチンを使っていたが、すぐカビてしまうのが欠点だった。

 

 

 

pH調整剤を添加する

 尿素を使って化粧水を作るとアルカリになる。クエン酸、ミョウバン、酢酸(食酢)などを添加することで弱酸性に調整できるが、尿素が皮膚を溶かす(ピーリング)作用が損なわれる懸念がある。

 酸を使う場合は尿素と混ぜず、工程を2回にわければ問題ない。例えば尿素でピーリングしたのち、水洗いし、酸性水で皮膚のpHを整えてグリセリンなどで保湿する。

 ミョウバンは皮脂を抑制し夏場のテカリ防止に役立つという[1]。酸は雑菌の繁殖を抑制し体臭予防に役立つことで共通する[2]

 

 

創造の館 究極化粧水 レシピ 2018/11/3改定

水道水 180cc
グリセリン 20cc~40cc
カチセロパウダー 2.0g
クエン酸 0.01g (0.5%水溶液2cc)
サリチル酸0.1%アルコール水溶液 10cc~20cc (美肌加速Option)

 

 グリセリンの濃度は季節によって変える。カチセロパウダーはまず水に分散させて、かき混ぜながら加熱すると綺麗に溶ける。クエン酸は微量だが、少々アバウトでも問題ない。

 これで弱酸性(pH4前後)の化粧水ができる。この化粧水は市販品とまったく同じ(若干粘度の高い)使用感を得る。乾燥するとサラサラになり、カチセロがまるで「バリヤー」のように働いてしっかり保湿してくれる。この保湿力と持続性は、乾燥肌の対策にも最適だ。

 水道水を使うことで日持ちがよい。夏の1シーズン常温放置してカビは生えなかったが、保管場所によって違う。沢山作って冷蔵庫に保存し、小出して使うといい。

 

ピーリング剤配合でスベスベに 2018/7/7追加

 皮膚を溶かす薬剤(サリチル酸)を0.025~0.05%濃度で配合することで古い角質が少しずつ溶けてスベスベになっていく。古いニキビ跡やシミなども少しずつ薄くなって次第に消えていくようだ。

 市販の0.1%サリチル酸溶液。水のようにサラサラで使いにくいが、当館の化粧水レシピの水道水半分をこれに代替することで素晴らしい効果が得られる。

 

 

 サリチル酸の粉末は林純薬工業が製造、1000円くらいで入手できる。水にほとんど溶けないのでエタノールに溶かして1%水溶液を作り、これをさらに10倍薄めて使う形にする。これが一番経済的。

 (上記のレシピに美肌加速Optionとして追加しました)

 

 

 

<参考購入先>
尿素 
グリセリン
3.カチセロパウダー(ポリクオタニウム-10) 私は大阪ファッションということろで購入しました

<関連記事>
乾燥肌を克服する~あなたのスキンケアは間違っていた!
2.簡単な工夫で加齢臭を完全に消す
pH計/pHメーターの選び方2

<参考文献>
1. お手軽スキンケア http://www.ueda.ne.jp/~wkoide/skincare/sc_idx.html