東芝レグザSシリーズ~中身スカスカになった廉価版テレビ

  価格comの評判を参考に東芝の32S7を買ってみた。それはまるで末期のブラウン管テレビのよう。この商品から出てくる絵や音は、質を語るレベルにない。映像と音は一応出ますよ、といったもの。

 

安かろう、悪かろうのお手本

 HDMIはARCに対応しておらず、光デジタル出力も無いためAVアンプを繋いで拡張することもでない。受信チューナ、映像回路、液晶パネル、スピーカ、すべてが徹底的にコストダウン(悪く言えば手抜き)されていることが一瞥してわかる。

 これはまさに、絵や音のことはわからない、とにかく安いものが欲しい人をターゲットにした商品。そもそもこの価格でマトモなテレビが作れるはずがない。

 

徹底的に手抜きされた現代の液晶TV

 Sシリーズがあまりにも出来がひどかったので買い替えた。次に届いたのは東芝の40J7。こちらは一通りの機能を備えていて、中級ユーザーの要求を満足できる。しかし我が家にあるZシリーズと画質の違いが大きい。

 Jシリースの絵はいかにも「液晶」の絵なのに対しZシリーズはそこに「現物があるかのよう」なリアリティがある。この違いはJ7の液晶パネルがVAであることや、Dレンジや階調に性能差がある為。ちなみに解像度はどちらも同じフルHD。見た目は同じでも中身の違いが画質に表れるいい例だ。

※レグザZ1の内部処理のバス幅は14ビット(最大18ビット)[1]。内部処理のビット数が十分でないとトーンジャンプが起こり諧調が失われる。テレビはモデルチェンジして良くなるとは限らない。コストダウンは至上命題なので「このくらいなら気づかないだろう」といった手抜きはよくある。

 

価格comのレビューはあてにならない

 価格comには多くのレビューがあるが、やはり素人の評価はアテにならないことを今回改めて確認できた。JシリーズとZシリーズの違いは見比べなければ気づきにくいレベルであり見分けが付かない人がいてもおかしくない。

 さすがにSシリーズとZシリーズの違いがわからない人はいないと思うが如何なものだろうか。このことは食品の偽装を見抜けない世情と共通する問題に違いない。

 

<参考購入先>
東芝レグザ一覧 40インチ以上のZシリーズがおすすめです

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<参考文献>
1.東芝Z1/Z1Sシリーズ