格安Microsoft Officeは安全なのか~リスクとメリットを完全解説

個人でマイクロソフトオフィスを使おうとして正規の販売価格に仰天した人もいるだろう。利用頻度に見合う価格ではない。「もうちょっと安く買えないか」そう思ってネットを見ると信じられない価格で販売する業者がいる。今回はこれを取り上げる。

 

格安Officeの商品

下の図は2021年1月時点のヤフーショッピング。千円切ってるものもある。これって大丈夫なの?それを詳しく説明する。

格安office2019の販売ページ

格安office365の販売ページ

 

格安Officeの正体

格安オフィスには3種類ある。

Office2021
Office2021 Plus
Office 365

2021は買取り版の最終バージョン。それ以降はサブスクリプション版(定期的にお金を払い続ける)に移行していて、それが365。なので最新版は365になる。

2021Plusは企業向けのボリュームライセンスで一般向けの販売は無い。おそらく大量に購入して切り売りしているのだろう。Plusの付かない2021は何らかの方法でライセンスコードを不正に入手したものとみて間違いない。

どっちもやってはいけないことだが、ネットはこのような商品であふれている。以前は数千円だったが、同業者が増えたせいで今は大幅に値崩れしている。

 

Office2021とOffice365の違い

365が最新だが、ワードやエクセルなど良く使うソフトの中身は基本的にほぼ同じと考えてよい。機能面では、365にクラウドベースの機能が追加されている。

サポートは現在どちらも生きている。サポート終了が2026年10月。その後はアップデートが提供されないが、使えなくなることはない。

 

格安Officeは使えるのか

ライセンス認証は基本、自動音声による電話認証。ちょっと面倒だが、認証が通らないことはまずない。認証コードを販売元に送れば、認証作業を代行してくれる販売業者が多い。

ソフト本体はMSからのDLなので中身は正規品。普通に使える。認証のときもらえる確認IDを控えておけば以後電話をかける手間が省ける。

他人のライセンスなので、認証後自分のMS(マイクロソフト)アカウントをみても「サービスとサブスクリプション」の欄には何も出てこない。

 

格安Officeを使うリスク

これで罰せられるとしたら販売業者の方。この記事の内容を知らずに買った使用者は被害者になるだろう。心配なのは、突然使えなくなるリスク。

365は永続版と称して売られているが、実態はサブスクリプションなので、切り売り元がカネの支払いをやめたら作った資料の編集等ができなくなる。つまり使用中に突然使えなくなるリスクがある。

Plusが付いてない2021は不正なプロダクトキー。当初認証ができ使用中も問題ないが、再インストールのとき認証が通らないリスクがある[1]。これはプロダクトキーが不正だとしてMS側で無効にされたせい。

2021Plus付きは買い取りした本物ライセンスの切り売りなので、使用中問題ないことはもちろん、PCの構成を大きく変えない限り再インストールで認証されなくなるリスクは少ない。

以上のことから、格安Officeを買うなら2021Plus付きがベストである。値段とリスクは無関係だから、商品の一覧を見て一番安いものを買えばOK。

この商売がいつまで続くかわからない。そのうち規制が入る可能性がある。個人は格安の2021 Pro Plusを買えるときに買っておく。これが一つの行動になると思う。

なお、購入後時間が経つとアクティベートできなくなることがある。安いからと言って、まとめて買い置きはできないと考えたい。

 

根本の原因は何か

格安商品が出回るのは、やはりMSオフィスの金額が高すぎるところに原因があるように思う。ボリュームライセンスを800円台で切り売りしても利益が出る、ってことは、単品価格は一体なんなのよ?って思える。

この金額は使えなくなったらまた買えばよいと思える金額。10回格安を買ってもまだ正規品の方が高い。これでは「正規品を買おう」と思わないだろう。

最後に、格安はやめて正規品を買おう!で締めくくりたいところだが、よかったら正規品をどうぞ、としか言えない。

 

<参考購入先>
マイクロソフトオフィス Office2021 Professional plusを探してみてください

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<参考文献>
1.Office のライセンス認証時のエラー コード 0xC004C060