写真はタンクの中のカビ。加湿器を使っていると、中がカビだらけになる。赤く見える場合もあり、これもカビの一種。また、超音波式は、周囲の物を白く汚す問題もある。これをすべて改善する方法をご紹介する。
薬剤を水に混ぜる
この対策は、薬剤を水に混ぜるしかない。カビは消毒に使うアルコールや除菌剤(ハイター)が効果ある。白く汚れる原因は水道水に含まれる塩素だから、これを中和してやればよい。
とはいえ、入れた薬剤も蒸発して室内にバラまかれるわけだから、必要最小限にとどめたい。何度も実験して導き出した最適量量は、
消毒用アルコール1%、ハイター0.1%、ハイポ(チオ硫酸ナトリウム)を少し。
ハイポは水のカルキ抜きとして100均にもある。水0.5Lに対し、22粒のハイポを溶かしたものを用意し、これをタンクに入れる水1Lに対し2摘(0.2cc)で使う[1]。
アルコールとハイターは、最初から混ぜた混合液を作っておくと便利。例えば、消毒用アルコールに1割のハイターを入れたものを用意し、タンクに入れる水1Lに対し10cc混ぜる。
使い方
ハイポはハイターの塩素を中和してしまうため、あらかじめ混ぜておくことが出来ない。入れる手順としては
①まずタンクの水に、上記ハイポの水溶液を入れてよく混ぜる(白い汚れの原因になる塩素を中和)
②アルコールとハイターを投入(カビを防止)
の2段階としなければならない。ハイポを入れすぎると後から入れるハイターの成分が中和されてしまう。入れすぎないよう注意する。
効果確認
写真は、ミストのそばに黒いコップをおいて白汚れの防止効果を検証している様子。まったく汚れない。
このパイポの中和剤は塩素の中和に万能に使える。我が家ではスプレー瓶に入れて、ハイターで除菌したあとのポットやコップ、マスクなどの中和[2]に使っている。
水道の塩素を中和してもハイターの塩素を入れたら同じでは?と思うかもしれないが、ハイターに含まれる塩素はモノを白く汚さない。そこは心配しなくてよい。
薬剤を使うのがイヤな人は
少量とはいえ、空気中に薬剤が散ることを嫌がる人は定期的にタンクのカビを落とすなど洗浄するしかない。私はむしろ、適度な薬剤の散布は、空気中のカビやウイルスの除菌に効果があると考えている。
なお、これらのアイデアは執筆の時点でネット上に類例がないことを確認済みです。内容の無断コピー、無断引用は固くお断りします。
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