ホームシアター3~極小システムの例

我が家に第2シアターを設置した。40インチテレビ(東芝40J7)とAVアンプ(パイオニアVSX-S500)を使った極小システムで6畳程度のエリアに置かれる。今時のテレビはまともな音が出ないものがほとんど。AVアンプを追加することで音質を大幅に改善し、さらにサラウンドまで発展できる。
AVアンプは以前導入したパイオニアHTP-S333が生産終了している。これはサブウーファ一体の省スペース&コストパフォーマンスに優れた商品だったが生産終了していて後継機がない。今回は同社VSX-S500を使うためサブウーファを別途調達する。どちらもパワー部が全chデジタルのため省電力。


フロントスピーカの選定

ダリのZENSOR1とJBL Control1を用意した。特性の測定結果は次の通り。Contol1は新品を買うと数年でエッジがダメになるので耐久性の高い素材で交換済みのレストア品を入手した。能率が89dBと高いためSRに似た活力ある音が出る。

dali ct1_1

ZENSOR1(左)、Control1(右)。ルミナスのスチールラックに載せ近接数十センチで測定。WaveGeneでピンクノイズを作って再生、ICレコーダで録音し、WaveSpectraと1/3Octバンド分析マクロを使って計算するとこのグラフが得られる。
Control1は一見癖があるが高域のピークはTW軸上を少し外れるだけでフラットになり低域も壁際やコーナーに寄せることで改善される。そんな使い方を想定した設計なのかもしれない。ZENSOR1は素のままでフラットであり小型スピーカ用の台を使って空中に高く浮かせるようなセッティングが求められる。


サブウーファの選定

VSX-S500とセットで使えるS-SLW500と、ヤマハNS-SW210を用意した。特性の実測結果は次の通り。測定はAVアンプの機能(レベル調整用ノイズ)を利用した。

slw500 yst210

S-SLW500(左)、NS-SW210(右)。SLW500は50Hz以下が出ておらず低域再生能力は不足※。LPFを内蔵しておらずSP端子とウーファが直結のため単品ではサブウーファとして使えないので注意。箱の強度も足りない。SW210の方は下の方までダラ下がりに伸びていて取説に記載の公称カーブに近い。30Hz以下は望めないがこのあたりはHi-Fiシステムでも効果が微妙な領域。小口径のフロントSPと組み合わせてシアターを構築する目的ではこれで十分である。
 なおSW210は電源連動機能が無いため別途電源連動タップを用意してAVアンプと電源を連動させる必要がある。

s333

こちらはS333内蔵サブウーファの参考特性。SW210とほぼ同じでこちらも満足いくものである。

※SLW500はスリムな形状を生かして面白い使い方ができる。床面積の広いラックをレンガ2段で嵩上げして細い隙間を作り、その中に入れて使うと床板を音圧加振させて振動が床を走るようになる。振動が床を通じてお尻から体に伝達されることで「地を這う」低音再生が文字通り実現できる。これにより音の迫力が増幅されるだけでなく「恐怖感」が生まれる。昔みかけたボディソニックとは別次元で、床から伝わる振動には不自然さがない。サブウーファは床を振動させる使い方が正解なのかもしれない。

 

システムと調整

DSC03347左の写真はテスト中のシステム 。幅はサブウーファも含め1300mmに収まる。サブウーファは左端のコーナに設置。フロントSPはHi-Fiやシアター専用品ではなくSR用に作られた高能率形を使うのがミソ。セリフが生々しく映画館の雰囲気に近い音が楽しめる。

 

xbeforexafter

左はAVアンプの音場自動調整後。コーナーに置くシステムは特性に凹凸がでやすく自動調整だけでOKにならないことがある。右は聴感と測定の両面で調整を詰めた結果。ほぼフラットになっている。聴感だけでこのような調整結果を得るのはまず無理。
2つの大きなディップは干渉によるもの、これを直そうと思ったら室内音響に手を入れる必要があるが今回そこまではしない。


サテライトその他

サテライトはS333についていた小型SPを流用。2kHzあたりにピークがありこれが中域に妙なクセを感じる原因だがセリフが少ないサテライトなら問題ない。低域は200Hz以下が出ていないがサブウーファと組み合わせれば役に立つ。センターは以前述べたとおり必要ないので省略する。

 DSC03362 pioneermini

 


<参考購入先>
AVアンプ
デジタルAVアンプ
HTP-S333 アンプをサブウーファー内臓したシステム。デジタルアンプ駆動。HDMIの連動も安定しています

お勧めのフロントスピーカ
エレクトロボイスのスピーカー 能率99dBのSX300はシアターに好適
CLASSIC PRO / CSP6 16cmタイプ。ほとんどのAV用フロントスピーカを凌駕するでしょう

ヤフオク! JBLのControl1はここで。新品ではなくエッジをレストアしたものを入手してください

サテライトスピーカ
CARVIN / PM-5W (Control1を超える高能率小型SP ホワイトなので壁付で目立ちません。黒もあります)
CARVIN / PM5-CB PM-5用のウオールブラケット
K&M 24465B Control1の壁付用ブラケット

お勧めのサブウーファ
ヤマハ NS-SW210(B) 省スペースでラックの横に収まる。家庭のホームシアターには十分
SANWA SUPPLY パソコン連動タップ NS-SW210の電源ON/OFFに欠かせない連動タップ

 

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