モデル末期製品のデメリット~不良再生品の行方

 精密デジタル家電は、何らかの理由によって返品されることがある。細かいユーザが多いカメラなどの商品で返品が多いようだ。返品の理由は極些細なキズであったり、ドット抜けであったり、レンズのコーティングムラだったり、様々だ。

 

 本来保障しないはずのドット抜けや、品質基準内の不具合で返品が起きるのは、返品処理の判断を販売店の「販売員」が行うため。ショップはメーカの利益より「お客様のご機嫌」のほうが重要なのだ。

 

返品された商品の行方

 これら返品された商品は、その後どうなるのだろう。例えば、液晶モニタのドット不良は原則交換不可だが、一部の販売店ではお客様の要求で交換に応じる場合がある。

 この商品はその後、再生専用工場に送られ、箱などの外装を取り替えた上で「新品」として再び販売店に戻す。この問題は、返品修理の際、メーカに直送せず中間修理業者を介す販売店で見られる。ドット抜けなどメーカに返品できない商品を、ここで修理再生する。

 一般的な傾向として、値段の安いものほど、中身に問題がある商品である確率が高い。激安で買ったと喜んでも、価格が安いものは、中身もそれなりと考えるのが適当だ。

 こうした再生品はモデル末期になると急増し、生産完了後はかなりの比率が再生品になるようだ。この場合、何回返品交換しても、やってくるのは不良再生品ばかりの場合がある(体験談 後述)。

 

オリジナルモデルとは何か

 新品には、メーカ正規品と、家電量販店向けの特別ロット品がある。

 特別ロット品は、部品や材料のグレードを変えて作られた商品。量販店向がメーカーに仕様を発注して作る。耐久性を落として値段を安くする場合もあれば、機能が追加される場合もある(オリジナルモデルと称して売っているのがそう)。

 

再生品の見分け方

 再生品はよく見るとわかる。梱包の違いはわかりやすい例だ。暗いところで黒画像を再生すると、液晶モニタに白い光点が見えることがある。これは「ホコリ」が光って見えているため。製品はクリーンルームで作られるが、再生作業の現場はあまりクリーンな作業場でないらしい。

 大量に商品を製造、販売していれば、いろんな事情で返品が生じるのは当然のこと。このような商品を再び「新品」と称して販売すれば、誤解を招いたりトラブルの原因になってしまう。

 

アウトレットとして売るべき

 傷モノや梱包外装が痛んだ商品を「アウトレット」「訳あり」と称して割引販売しているのをよく見る。

 展示品、再生品は、それを明示したうえで割引して売るのが本当だ。

 アウトレットなら、少々の不具合について買い手が承知するから問題は起きない。これが本来、望ましい形態だろう。

 

不良再生品を掴まないための防衛策

・モデル末期を避ける

 再生品を新品に混ぜて販売する小売店やメーカの場合は、買う時期を考える必要がある。良品が欲しかったら、発売後6ヶ月以内がよい。モデル末期に良品を求めるのは、まるで確率の低いクジ引きをしているよう。

・値段だけで選ばない

 最近は価格comなどで簡単に最安ショップを検索できるようになった。しかし値段だけでショップを選ぶと痛い目に遭うことがある。モデル末期になるとカメラの価格は急落するが、「再生品割引」分として考えるのが適当なのかもしれない。

・クチコミをよく見る

 楽天のクチコミは購入した人しか書けない仕組みの為参考になる。特に悪い評価を良く見るようにしたい。このようなシステムがあると、誠実を欠いたショップは排除され、ショップはサービスに励むようになる。

・アマゾンで買う

 アマゾンは徹底して顧客本位の対応をする。いろいろな理由で簡単に返品できるため、安心して買い物ができる。この仕組みのおかげで、私の買い物は9割がアマゾンになった。

 

通販で返品された商品の見分け方

 返品された商品を体裁を取り繕って再販する場合がある。この問題は通販でよく見かける。これは次の点を観察することでわかる。

 商品が到着したら、箱を破損しないよう、慎重に梱包を開く。

 開きにくい場合、無理せず道具を使って丁寧に作業する。そして、次のことをチェックする。

 

 

  1. 外箱に開けた跡がないか(粘着シールに剥がされた跡があるか)
  2. 付属品がすべてビニールに入っているか
     国産製品でビニールに入っていない付属品はほとんどない。外に出ている部品があれば、何らかの理由で一度返品された物である可能性が高い。
  3. 付属品のビニールに開けた跡がないか
     ビニールは大抵ヒートシールか、セロテープで留められている。他のビニールはきちんとセロテープで留められているのに、空いているものがある場合、ハサミで切ったか、お客に感づかれないようにセロテープを取っている可能性がある。セロテープを剥がした跡がないか、チェックする。
  4. 商品に指紋がついていないか
     ガラスや透明プラスチックがチェックしやすい。メーカの製造工程では指紋が付かないよう手袋をはめて作業しているのが普通でだから、新品に指紋が付いていることは、まずない。

 問題を見つけたらすぐに写真を撮る

 商品に異常がないことが確認できたら、主要な機能の動作チェックを出来るかぎり速やかにおこなう。

 箱や梱包材は、ビニールやケーブルを縛っていた紐など細々したものまで捨てずにしばらく取っておく。これらの配慮は問題が見つかったときの交渉を有利になる。

 納得行かない部分があればショップに問い合わせる。

 空けた形跡があっても問題なく使える場合もある。モノが問題ないのに開けた形跡だけで交換を要求するのはあまり好ましくない。

 

私の問題体験

1.通販で買ったデジカメCOOLPIX990のドット抜け

 箱を開けると梱包に不審な点がみられた。レンズキャップが本体に付いていて紐が取り付けてあった。電源を入れると液晶モニタに目立つドット抜け。ショップに問い合わせると、交換できないという。

 後になって同じカメラを別の通販ショップで取り寄せたら、レンズキャップと紐がビニールに入って別々に梱包されていた。最初に買った商品は一度返品されたものを私に回したらしい。このことを最初のショップに指摘したところ、返事がなかった。

 もっと早く気づけていれば交換できたかもしれない。買ってからだいぶ時間が経っていたので、あきらめた。私はこの経験から、梱包の様子をしっかり確認することと、証拠写真を残すことの重要性を学んだ。

 

2.デジカメCOOLPIX5000の片ボケとドット抜け

 モデル末期に大手量販店〇〇カメラで購入。撮影すると片ボケがあり初期不良交換。取り寄せてもらった2台目には目立つドット抜け。ショップに相談すると、なんと交換してくれるという。そして届いた3台目。これもやはりドット抜け。これも交換して、やっと良品に出会えた。

 この大手ショップは再生専用工場を持っている。カメラを取り寄せると、やってくるのはメーカー在庫ではなくほかの店舗の品。この件は心労が大きかったが、ショップの対応がよくて不快な思いは残らかかった。

 私はこの経験から、再生工場を持つショップの品をモデル末期に求めると、不良再生品が多いことを学んだ。

 

<参考購入先>
カメラ カメラ好きは細かい人が多く、不良再生品も多いようです

<参考文献>
量販店の再生品とは? http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3146485.html