旅館で食べる魚介類はなぜまずいのか

 伊勢志摩は漁港があり沢山の新鮮な魚介類が水揚げされている。「伊勢志摩の旅館に泊まれば、伊勢エビ、アワビののおいしい刺身や料理が食べられるに違いない」と思うかもしれないが、この手の期待は大抵裏切られる。

 

集中して立ち並ぶ旅館の質は全部横並び

 この連休は答志島の旅館に泊まってきたが、見てくれだけで味は酷いものだった。伊勢志摩はいくつかの旅館に泊まった経験があるが、ほとんどが横並び。リピートは考えられない。

 こうなってしまった原因は、お客様の満足より合理化を優先したせいではないだろうか。

 

まとめ調理、揚げ物まで作り置き・・

 多くの旅館はその日に水揚げされた食材を朝早く買付けに行くことはせず、業者に納入させた食材を使う。エビやアワビの刺身は「いけす」に入っていたもの。

 調理は客に出す直前にせず、何時間も前にまとめて調理したもの。汁物や煮魚は作って冷蔵庫に入れておいたもの。酷いところは揚げ物まで作り置き。

 

最悪のいけす食材

 いけすにいる魚介類は新鮮といえるだろうか。魚介類の鮮度は死んでからではなく、採れた時間が基点になる。何日もいけすにいる貝やエビの味はかなり落ちている。おそらく冷凍食材の方がずっと良い。

 伊勢志摩にはいけすの焼き貝を食わせる店が多くある。何件か回って食べてみたが、美味しいと感じたことはない。それでも商売が成り立つのは、多くの人が

「死んだ物より生きている物の方が新鮮で美味しい」

と考えるためかもしれない。いけすに長いこといる伊勢エビよりも、獲れたてのザリガニの方がよほど美味しいに違いない。

 

スーパーに並ぶ魚の方がずっと美味しい

 私は伊勢志摩に7年住んだことがある。私の経験では、魚介類の味は次の順序だった。

採れたて > 採れたて冷凍 = 回転寿司 > スーパーの食材 >> いけす = 旅行誌に載る旅館の料理

 伊勢志摩のスーパーで普通に売られている魚介類は、安いうえ驚くほど美味しい。おそらく流通経路がいいのだろう。

 

本当に良い店はガイドブックに載らない

 伊勢志摩には、味の良い評判の店がある。しかしそれらは地元のクチコミだけで知られ、旅行誌に取り上げられることは決してない。

 そのような店は個人経営の小さいところが多い。平日でも夕方になると行列を作るので、地元の人でも会社帰りでは、なかなか入れないところだ。

 

回転ずしで食事をしてビジネスホテルに泊まるのがベスト

 魚介類の味はその鮮度と適切な調理で決まり、値段は関係ない。海鮮で有名な地域に旅行して新鮮でうまいものが食べたかったら、旅館ではなくその地域の回転寿司に入るか、スーパーで刺身を買ってきてビジネスホテルの自室で食べたほうが、ずっとマシだ。

 

実例

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 豪華な見た目を演出する伊勢えび付きお料理。ここは作り置きしたものをザッと並べてオシマイ。後から調理したものが持ち込まれることはなかった。

 翌日、朝食の味噌汁に伊勢エビのガラが入っていた。もしかして前日の残飯を再利用したのか?

 

 ちょうど遷宮でフィーバーしているこの時期、伊勢神宮に接近するのはかなり困難。

 クルマは宇治山田の公共駐車場に停めて、旅館で駐車場サービス券をもらう。翌日クルマはそのまま停めて置き、宇治山田駅から電車で向かう。

 

 五十鈴川駅からバスが出ているが、バス路線が麻痺状態なので駅からは徒歩になる。それでも神宮に近づくにつれ人の密度が増加し身動き困難に。

 人の集まるところへ近寄るのは嫌いだがこれも家族サービス。疲れた。

 

 

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