長持ちするスリッパ・ルームシューズの選び方

多くのスリッパの寿命は1年。使い捨て消耗品になっている。一方、学校や病院に見る業務用スリッパは10年以上使えている。この違いは何か。両方を観察した結果から発見した、長持ちするスリッパの選び方と、運用の秘訣をご紹介する。

 

1年もたないスリッパ

 皆さんはスリッパをどこで調達しているのだろう。

スリッパのソールが擦り切れた様子 写真は我が家のスリッパ。イオンか、近所のホームセンター、100均などで購入している。寿命はだいたい1年。イオンの商品(左)はソールにフェルトが貼ってある。こういう作りの商品は半年もたない。

 

 

 多くの商品に耐久性の低い箇所がある。特に問題なのがソールにフェルトなどの布やビニールを被せた構造。このような作りのものは、そこが破れておわり。
 写真右は100均だが、ソールが無垢一枚板。こういうものは長持ちする。少なくとも1年で買い替えにはならない。

 家庭向けスリッパではPansy(パンジー)に人気がある。一つ買ってみたことがあるが、私にはそんなにいいものに見えない。ソールに問題の被せ物がしてあるし、履き心地にも違和感がある。かかとのクッションが高く硬い。

 

学校や病院のスリッパ

 病院に行くとスリッパが置いてある。これも消耗品に違いないが、丈夫で簡単に擦れたり破れたりしない。

 靴や衣類などの消耗品を長持ちさせる方法に、「同じものを沢山用意して1つあたりの利用頻度を減らす」ことがある。学校や病院ではこの作用によって、ほとんど買い替えが発生しない形になっているようだ。

 

 「業務用と同じ作りで家庭向けにデザインされたスリッパはないか・・」

 

そう思ってアマゾンを探してみたが一つもない。

 

「スリッパは消耗品」「1年で買い替えてもらう」

 

この市場はそれが当たり前のこととして定着しているようだ。仕方ないので業務用商品を扱うショップから取り寄せてみた。

 

業務用スリッパを取り寄せてみる

 

業務用スリッパの例 写真は業務用スリッパの例。左はSSK-3010 アニリン帯電防止スリッパ(共クルミ底)、右はSSK-2710業務用スリッパ(スポンジ底・ステッチ入)。「共クルミ底」というのは外装と同じ材料で靴底をくるんだ作りをいう。

 右のスポンジ底は厚み8mmの硬い素材が使われている。
 どちらもLサイズだが、大きいものを選んでも全長が変わるだけで横幅はあまり変わらない。

 

 見た目はいかにも「スリッパ」だが、業務用は家庭用と違った特徴がある。今回買った商品には、

・左右の区別がない。
・横幅が狭い(シューズラックにたくさん並べられる。但し小指がきつい)。
・つま先を差込んで1つにまとめられる。
・表面がツルツルで汗や水が染みこまない(汚れにくい)。
・耐久性が高い(スポンジ底)。

などの特徴がみられた。

 

静電防止スリッパ

 静電防止スリッパを履くと放電の痛みから開放される[1]。この効果が気に入って普段履きに静電サンダルを買ってみた。写真はTULTEXの静電サンダル

TULTEXの静電サンダル

 ソールは硬質ウレタンで厚みがあるため結構重い。フローリングでは足音が響くがフェルト床や屋外なら問題ない。かかとの付いたシューズタイプもあるので追加購入を検討中だ。

 

 

運用のコツ

 スリッパのような消耗品は、お父さん用、お母さん用、子供用、娘用、お客様用・・などと称して別々のものを用意せず、できるだけ同じもので統一することを勧めたい。

 上に書いたように「同じものを沢山用意して、利用頻度を減らす」これが消耗品を長持ちさせる秘訣だ。

 

<参考購入先>
業務用スリッパ
静電対策スリッパ
導電性スリッパ

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