昔、NECのPCは今のCapsLockの位置にCtrlキーがあった。ここは小指で押せる便利な場所、というよりCtrlキーはそこになければ不便だ。
「Ctrlは右下にもあるから、それを押せばいいじゃん」と思うかもしれないが、ここも押しにくい。タッチタイプでは、左右両端の下は最も使いにくい、デッドゾーンといっていい。
DOS/V機では小指で押すのに一番便利な場所に役に立たないCapsLockがある。私はこれまで、何らかのユーティリティ・ソフトを使い、CtrlキーとCapsLockを入れ替えて使ってきた。
Windows10になってこういうツールが見当たらなくなった。キー入れ替えツールはあるが、要らない機能がいっぱい付いてくる。単純にCtrlとCapsLockを入れ替える「だけ」のツールが欲しいのだが、ない。
レジストリにキーを追加する
一応、ASCII.jp[1]にその望みを叶えてくれる記事がある。レジストリにScancode Mapというキーを追加してバイナリコードをパコパコ打つというものだが打つのが面倒。以下のコマンド一発で出来る。
REG ADD "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout" /v "Scancode Map" /t REG_BINARY /d 0000000000000000030000001d003a003a001d0000000000 /f
使い方は、コマンドプロンプトを「管理者として実行」で開き、コピペするだけ。それも面倒だという人は、バッチファイルにするといい※。アンインストールはScancode Mapというキーを削除すればよい。
スクリプトを実行した結果は次のPC再起動後から有効になる。
※メモ帳を開いて上のコードを1行目に貼り付け、2行目にpause コマンドを追加して changekey.bat などという名前で保存。実行するときはマウス右クリックして「管理者として実行」を選ぶ。
なお、このスクリプトはWindows10でも機能する。
Ctrl2Capを使う
たしかWin7の時代に登場し、しばらく機能なかったソフトだが、近年最近のOSに対応した。レジストリを直接いじるのが不安な人は、これを使うといいだろう。
インストールの方法は、管理者権限のコマンドプロンプトからCtrl2cap ファイルを解凍したディレクトリをカレントにして
./ctrl2cap /install
再起動とする。旧コマンドプロンプトでは先頭の2文字が要らない。
<参考購入先>
キーボード
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<参考文献>
1.Windowsのキー配列をカスタマイズ