アマゾンの荷物97%に対応!~宅配ボックスの作り方と運用のコツ

 近年ネット通販でモノを買う機会が増えた。これに伴い、いろんな問題が出てきた。

 一番の問題は、配達時間で拘束されたり、受取れないと再配達になってしまうことだと思う。この問題を改善する手段の一つに「宅配ボックス」がある。今回、宅配ボックスを設置し、実際に運用してわかった意外な問題点をご紹介したい。

 

宅配の問題点

1.配達時間で拘束される

 自宅に配達してもらう場合、宅配業者が来訪する時間帯は自宅待機しなければならない。午前中の場合は、午前中まるまる時間が拘束されてしまう。

 待機していても受け取れないことがある。たまたまトイレやお風呂にはいっていたため、持ち帰ってしまった、というのは良くある話。予定日に配達されなかった(翌日に回されてしまった)こともある。

 

2.アマゾン ヤマト発送の問題

 ヤマト運輸には曜日ごとに配達時間をあらかじめ設定しておける「Myカレンダーサービス」がある。しかし到着日時の指定がある場合はそちらが優先される。一見便利だが、アマゾンの買い物で問題が起こる。

 それは、プレミアム会員でない人がアマゾンで買い物をすると、到着日の指定が自動でつくためMyカレンダーが機能しないこと。

 

 Myカレンダーサービスを設定していると、アマゾンで買い物をするたびにこのようなメールが来る。配達日と時間を再設定しなければならず、タイミングによって配達が1日先延ばしになることがある。

 アマゾンもヤマトも、今のところ仕組みを変えるつもりはないという。

※:2018年3月19日より、Myカレンダーの設定より日付指定を優先するよう、システムが変更された。

 

 


 

宅配ボックスとは何か

 荷物を入れる容器と、シャチハタなどの印鑑をセットにしたもの。最低この2つあれば、自分が居なくても荷物を置いていってくれる。

 その他、宅配ボックスの存在をわかりやすくするための案内や、盗難防止のワイヤー、南京錠を付けることがある。

 

 

コンビニ受け取りとどっちがいいか

 受取先にコンビニを指定することが可能だが、サイズに制約があり、受取の手続きが少し面倒。自宅に荷物を置いて行ってくれる宅配ボックスのほうが便利だと思う。

 コンビニ受け取りは、宅配ボックスを自宅に置けない人や、温度にデリケートな商品に対し有用とみられる。

 

 

宅配ボックスに求められるもの

1.できるだけ大きな荷物が入ること

 大きいほど、多くの荷物に対応できて宅配ボックスの対応範囲が拡大する。

2.防水

 設置場所は直射日光や雨をできるだけ避けられるカーポートや軒の下がいい。

3.防犯

 盗ろうと思えば盗れる。容易な「持ち去り」を防ぐのが限界。

 

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宅配ボックスの実例

 出来合いの宅配ボックスを探してもあまりいいものがない。多くが何かの容器に南京錠とワイヤーをセットしただけのものであり、玄関先の美観を損ねたり、小さすぎて対応が限定されるものが多い。

 そんな商品の中からできるだけ大きいものを買ってみたが、サイズが十分とはいえなかったので自作の大型ボックスと併用する形にした。

 自宅に設置した宅配ボックス。大きい方は大型のベランダボックスを利用した自作品、小さいほうは宅配ボックス商品で比較的大きいもの(ILC IT-620)。

 取出しが楽にできるよう、コンクリートブロックの上に乗せ、中に重石を入れてある。さらに、盗難防止ワイヤーを2つのボックスに通して木に止めてある。

 以下それぞれについて詳しく説明する。

 

 

1.ILC IT-620

 宅配ボックスと称して売られているセット商品。盗難防止のワイヤーと印鑑ホルダー、南京錠、シールが付属する。容器の防水は問題ないが、シールは台紙が紙製のため水にあまり強くない。

 内寸52×36.5×44。110サイズ以下の荷物が入り、アマゾンの段ボールサイズ表[1]の88%をカバーする。

  印鑑はネーム9。印鑑ホルダーはおそらくヘラマンタイトンRA13。ネーム9にピッタリなホルダーなのでいくつか欲しいが、小売りが見当たらない。

 

 重石は通常の半分の厚みのレンガ6個。ボックスが軽いので重石がないと風などで動いてしまう。

 南京錠は外にブラさげておくのではなく、箱の底に入れておく。これは鍵自体の劣化、盗難、イタズラ施錠を防ぐ意味もある。

 

 

2.ベランダボックス(JEJ ラシェッド ベランダストッカー)を使った自作品

 下半分の直方体の内寸は78.2×38.7×45。140サイズまでの荷物が入り、アマゾンの段ボールサイズ表[1]の97%をカバーする。対角の空間を使えば1mの長細い荷物(傘など)も入る。

 この商品は大きくて使いやすいので、別にもう一台買ってゴミストッカーに使っている。

 

  印鑑ホルダーは100均の入れ物を両面テープで貼り付け。重石はコンクリート平板2個。

 表と裏に南京錠や盗難防止ワイヤーを通せる穴がある。ボックスは上下セパレートだが、表と裏の2点をしっかり閉じることで中身の抜き取りを防止できる。

 

 蓋の周りに排水溝があるため、通常の雨で水が入ることはない。しかし蓋に水滴が付いた状態で開けると、排水溝から水があふれてザザーっと中に水が入ってしまう。

 蓋に水滴がつかないよう、屋根のある場所の下に設置するのがよい。

 中の重石は、水が入ったとき荷物が濡れるのを防ぐためにも必要。

 

 


 

案内の設置例

 宅配ボックスがあること、それがどれであるか示すための案内を作った。

 設置場所は、ピンポンの横、宅配ボックス本体それぞれに、それとわかるものがあればよい。

 写真のプレートは市販品

 
 

 写真は市販品の例。紙のシールは水でふやけて剥がれてしまう。

 右下のシールは使い方の説明書きだが、細かい文字でゴチャゴチャ書いたものは読まれない。

 

 印刷した紙をラミネーターで処理した自作の宅配ボックスプレート。結構耐候性があり、屋外でかなりもつ。

 写真のラベルデータは   こちらからDLできる(Libre Officeが必要です)。

 

 ラベルの設置例。

 

ラミネートしたラベルは両面テープか不乾性パテでBOXに貼りつける。屋外で剥がれず、簡単に交換が可能。

 

 


 

問題点

 実際運用してみてわかった問題点は以下の通り。

・1BOXで1日1回の荷物しか対応できない

 最初の荷物を入れて南京錠をかけられると、以後配達されたものが持ち帰りになってしまう。施錠の必要性についてよく考えたい。

 その他、ボックスのサイズを超える荷物は当然のことながら入らない。着払いや冷蔵にも対応できない。

・施錠してくれない場合がある

 施錠の対応は来た人によって違う。大抵は施錠して「宅配ボックスを見ろ」と書かれた不在票がポストに投函されるが、施錠してくれない場合もある。

・盗難防止について

 樹脂製のボックスは、たとえ施錠してあってもその気になればにコジあけできる。持ち去り防止のワイヤーもペンチで切られたら終わり。これらは結局、容易な持ち去りを防ぐ効果しかない。

 ポストインされる郵便物同様、他人の荷物が自分に価値あるものとは限らない[2]から、盗難はあまり心配ないかもしれない。

・コジ開け&持ち去り事件(2018年6月)

 帰宅すると小さいほうの宅配ボックスに南京錠がかかっていた。
 あけてみると中身が空っぽ。それに、重石で動かないはずのボックスの位置がズレていた。
 ポストに不在通知が投函されていて、見ると着払いの荷物だった。

 これはたぶん、着払いの荷物をそれと知らず入れて施錠してしまい、あとから気が付いてコジあけて抜き取っていったものとみられる(この件は、後で配達業者からお詫びがありました)。

 


 

運用のコツ

 屋外の温度環境に耐えない商品や高価な商品は、宅配ボックスの受取りに適さない。これらについては従来通り時間指定して対面受取りにしたほうが良い。荷物の性質に応じて受取り方法を使い分けていきたい。

 

 

<参考購入先>
ベランダボックス(JEJ ラシェッド ベランダストッカー) アマゾンが発送する97%の荷物に対応できる大型ボックスです
南京錠 オール真鍮製のアルファがお勧め。1000-30、1000-40mmあたりがマッチします
ワイヤーセット 鍵とセットになった商品です
重石などは近所のホームセンターで買ってください。

<参考文献>
1.アマゾンの段ボールサイズ一覧 http://did2memo.net/2013/05/29/amazon-box-size/
2.ポストの選び方~屋外金物の錆対策