ダイソン寿命37年は本当か?~電気スタンドの選び方

 ダイソンの商品にはユニークなものが多い。他社のマネをせず、全く違った仕組みや技術を使って、誰も見たことのない商品を作る。これを、従来のどの商品よりも優れていると称して高い値付をして売る。

 そんなダイソンが今までに無いLEDスタンドを出してきた。

 

商品の特徴

 CSYSというLEDスタンドの消費電力は100W形電球相当。照度は十分とみられる。

 色温度は2700Kと4000Kの2種類ある。モノが自然に見える色温度は5000K。4000Kは少し黄色っぽく、2700Kは電球色に相当。HPの写真イメージと実際の色はかなり違うので注意。

 最大の特徴はヒートパイプを使った冷却機構。熱密度の高いLED素子の冷却方法としては確かに合理的で、37年(16万時間)という寿命はあながちウソではない。

 ダイソンのデザインはメタリックや彩度の高い外装を与えることが多く、ほとんどのインテリアにマッチしない。

 CSYSの直線直角的なデザインは特徴的で、棒切れを十字型に縛ったよう。目盛りを付ければ高さを測る道具にできそう。私にはハイトゲージに見える。

 

37年(16万時間)の寿命は意味ないスペック

 ほとんどのLED電球が寿命4万時間で設計されている。これらはダイソンより劣っているのだろうか。

 LEDの4万時間(10年)という寿命は、器具の耐用年数が元になっている[1]。LED素子の寿命は冷やすことでいくらでも伸びるが、器具が先に壊れて意味ないから器具の方に合わせているのだ。

 ちなみに素子の寿命4万時間は150℃のときの値。一般に寿命は10℃下がるごとに2倍伸びるので、ダイソンは冷却効果の高いヒートパイプを使って20℃温度を下げ、4倍に伸ばしたと考えらえる。

 素子の寿命を延ばすのなら、器具の寿命も合わせて延ばす必要がある。もし器具の耐久性を高め、繰り返し耐久テストで素子と同じ寿命を検証したのなら、真に価値ある商品になるだろう。

 ところが、ダイソンの37年はLED素子の話で器具の保障は2年しかないという。LEDは37年使えても、器具が先に壊れてしまう設計だ。

 

ダイソンの宣伝について

 ダイソンの宣伝はハナにつく。私は見るたびにストレスを感じる。「吸引力が変わらない、世界でただ一つの~」「世界のどの~よりも」といったセールストークは消費者に誤解を与える。

 限定した条件(比較)でしか成り立たない事を、全てそうであるかのようにいうのは問題だ。こういう売り方をするなら、宣伝通りで無ければ返品OKとすべきではないか。

 今回のCSYSの宣伝を見ても、ダイソンの企業姿勢に疑問を感じる。何か落とし穴かウソがある、騙しているのではないかと思って身構える。そんなわけで、私は決してダイソンを買おうとは思わない。

 

結論~電球交換式がベスト

 私のイチオシは山田照明のZライトZ-108。(以前は白熱電球をつけたものが4000円程度で売られていたが、今はLEDのみ)。この商品の最大のメリットは、電球をLEDや蛍光灯など自由に交換して使えること。

 この種の器具に共通する問題にクランプ(テーブルに固定する部品)の作りがある。

 クランプの回転軸に摩擦がなく、容易に動いてしまう。力のかかる部分なので壊れやすい。クランプの材質は金属製に限るが、この点Zライトは金属製なので問題ない。

 クランプ回転軸の摩擦は、不乾性パテB-3を入れて改善できる。ここは無給油ブッシュなどを入れてほしいところ。

 

 今時珍しいオール金属製のZライト(Z-00)。精密作業用に購入。リンク機構がとてもよくできている。

 フードの直径が樹脂製のZ-108より小さいので邪魔にならない。狭い領域に強力なスポット光を当てることが可能。

 

 

 

<参考購入先>
アイリスの広配光LED LED電球はアイリスがイチオシ。実測した結果、ワンランク上の明るさを実現してます
山田照明 Zライト シンプルで堅牢なベーシックライト

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<参考文献>
1.JLDS LED照明推進協議会資料より