パイオニアのブルーレィドライブを修理する

 DSC01387a写真はパイオニアのPC内蔵型ブルーレィドライブ(BDR-207M)。性能が良く動作音も静かだが、この商品には決定的にダメなところがある。

 

それは、1年過ぎたあたりからイジェクトボタンを何回も押さないとトレイが出てこなくなることだ。一応出ようとするのだが、何かに引っかかって出てこない。ネットを検索すると同様の症状を訴える人がいるので、私の掴んだ商品が運悪く故障したわけではなさそう。分解してグリスアップしたが改善しない。メカ系の摩擦が原因というわけではないようだ。

 

 この手のパーツは修理代より新品価格の方がはるかに安いため使い捨てになる。今や千円台で買えるマルチドライブなら買い換えだが、ブルーレィの場合、使い捨てするにはまだ勿体無い。

「このストレスを我慢しながら使い続けるしかないのか」

 そう思っていたところ、この問題を詳しく調べて修理に成功された方がいた[1]。その方が書かれた記事によると、原因はイジェクトするとき磁力で引き合うスピンドルとクランプが離れ切らないことにあるらしい。

 これは設計の問題なので修理しても無駄だが、ユーザー側で出来る対処がある。先輩の記事を参考に、クランプの磁力を弱めるためのスペーサーを貼り付ける改造をした。

 

DSC01389a まずは分解。このドライブはピンを使ってトレイを強制排出してから裏のネジを外すだけで簡単に上下カバーを外せる。トレイのベゼルを取る必要は無い。

 スピンドルには強力なネオジウム磁石が、上カバーの裏側には樹脂製のクランプが見える。このクランプのへこんだ部分に程度のスペーサーを装着する。

 

 

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 先輩の記事では梱包用テープ2枚重ね(約0.06+0.06=0.12)だが、施工に少し技量が要る。誰でも簡単に施工できるものはないか、と探して見つけたのがパンチ穴の補強シール(コクヨ ペーパーパッチ )。厚みがちょうど0.12mmある。同社にはビニールパッチもあり、こちらの厚みは0.06mmしかないので重る必要がある。

 スピンドルの穴に対してやや大きいが、押し込んでフチを爪楊枝などで押さえれば問題ない。右の写真は貼り付けが完了したところ。装着後は至って快調。ようやくストレスから開放された。トレイが入るときガタガタいうので、ついでにレールの部分をRational003でグリスアップ。こちらもスーッとスムースに動くようになった。

(2017/4/13 追記)
 ペーパーパッチ(0.12mm)でもまれに出ない現象がみられました。もう少し厚みが必要なようです。ペーパーパッチ+ビニールパッチ(合計0.2mm)で検証中。

 

 それにしても、これは設計不良ではないか。一応パイオニアと販売元( エスティトレード)にこの件を問い合わせてみたが、どちらも問題を認識しておらず「修理になります」という。「今後パイオニアの製品は可能な限り避ける」これが私の行動指針に追加された。

※「そんな症状は初めて」「これまで報告されていない」「だから修理になります」・・グッドマンの法則を知らなのだろうか。問題を認めて無償修理に応じると損になる、という考えはトラブルを拡大させる会社でよく見られる判断ミスだ。ここは「調べますので送ってください」といって、「念のため中身を交換しました」といって返すのが、問題の拡大を未然に防ぐ正しい対応のはず。
 ちょうど1年過ぎてから調子悪くなるので、もしかして良く出来たソニータイマーの類かもしれない。

 

<参考購入先>
パンチ穴補強シール
ブルーレィドライブ 当面パイオニア以外から選ぶのが良いようです
Rational003 樹脂部品の潤滑に使えるオイルです

<参考文献>
1.光学ドライブのイジェクト不良メンテナンンス