足元保温ヒーターの選び方

 冬場、椅子に座ってOA作業や勉強をするとき足元にヒーターがあると快適だ。頭寒足熱になる点も見逃せない。近年、今までに無い新しい商品が登場している。いろいろなヒーターを使ってみた経験をご紹介する。

 

各種ヒーター(★はお勧め度)

 

ホットカーペット

ミニサイズのホットカーペットの例 よくある小サイズのホットカーペット。写真はナショナル製のミニマットで消費電力40W、最高表面温度38℃(気温24℃、以降共通)。暖かく感じるのは触れた部分のみ。

手入れはコロコロを使って髪の毛を取るくらい。基本的に洗えないので徐々に汚れていく。

 

 

デスクスパ

熱伝導を利用した足元暖房器具の例 デスクスパ デスクスパ。オフィスなどの床に敷いて靴を履いたまま使うよう設計されている。消費電力60W、最高表面温度54℃。通電中は中央が熱膨張で膨らむ。

 これも触れた部分しか熱が伝わらないためしばらく足をのせて動かないでいる必要がある。また、表面温度が高いため、暖まってくると熱く感じる。通電中は赤いランプが明るく光り目立つ。

 吹き掃除できて手入れは楽だが防水ではないので注意。

 

 

フットヒーター★★

ハロゲンヒーターを使った足元暖房器の例 メトロ フットヒーター コタツと同じ、ハロゲンヒーターを使った足元暖房器。写真はメトロのフットヒーター。赤外線の輻射と対流熱伝達によって熱が伝わるので足が触れていなくても温かく感じる。

 緒に足元を毛布で覆ってコタツみたいに使うことも可能。最大消費電力180W。温度コントローラーのほか、消し忘れ防止タイマーが付いている。

 

 細部まで良く考えられており子供の勉強机にマッチする。欠点は足を乗せると膝があがってしまう点。足元にこれがあると邪魔に思う人もいるかもしれない。1人用こたつのような商品もある。

 

パネルヒーター★★★

パネル式のデスクヒーターの例 パナソニック DC-PKD3-C パネル式のデスクヒーター。屏風のように立てて使う。写真はパナソニックのDC-PEKD3で消費電力165W、弱82.5W。平均表面温度55℃、弱で38℃ (気温20℃)。しばらくつけていると床も加温され、床の表面温度がプラス9℃、弱でプラス5℃の上昇だった。

 主に熱輻射による暖房器具。この表面温度だと普通暖かく感じないが、放射面積を十分広くとり、コの字に設置することで効率(形態係数)を改善して実用化している。

 

 膝から下がじんわり暖かく意外に快適。足の裏は加温されない。スリッパなどを履いていると足の甲への輻射が遮られるので脱いだ方が温かい。

 最大限効果を得るには、写真のような開いた状態ではなくちゃんと「コ」の字にすることが重要。

 

(2020/2/4追記)

 パネルヒーターには下の写真のように机の裏側に磁石で張り付けるタイプがある。テーブルヒーター、デスクヒーターなどと呼ばれる。この種の商品はヒーターを使っていることが覗き込まないとわからないので、職場で使っても目立たない。

マグネット取り付けパネルヒーターの例

 このタイプは20cm離れると暖気を感じないため膝しか温めることが出来ないが、足首を保温するレッグウォーマーとの併用でまずまずの効果が得られる。暖かくはないが、足元が冷える不快感はかなり和らぐ。足首を速く温めたい場合はパネルを外して足に乗せてしまうといい。

 レッグウォーマーの保温力は厚みに比例する。男性はスラックスやズボンの内側にたっぷり厚みのあるレッグウォーマーを付ける形がいい。

 

まとめ

 以上4種類の中で一番のお勧めは、OA作業用にパネル式のデスクヒーター。次点は子供の勉強机にメトロのフットヒーター。職場では机の裏に磁石で貼りつけるタイプのテーブルヒーターレッグウォーマーがいい。

 

ダイヤルタイマーの例 パナソニック WH3111WP

 足元ヒーターは消し忘れしやすい。タイマーが付いていない機種では、写真のダイヤルタイマーと組み合わせて使いたい。

 

 

<参考購入先>
フットヒーター 49cmタイプがお勧め
デスクヒーター 屏風のように立てるタイプがお勧め
放射率温度計 物体の表面温度を測るのに便利です。私はA&DのAD-5614を使っています

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<改定履歴>
 2015/12/2 パネル式ヒーターのレビューを追加
 2020/2/4 テーブルヒーターを追加