ハクキンカイロのメリットと課題

 捨てないカイロが注目されつつある。ハクキンカイロと呼ばれるものだ。昔からあるこのカイロ、あらためて使ってみると、その良さを実感するのと同時に、様々な課題に気が付く。これらが解決すれば、カイロの分野で新たな市場を開拓できるかもしれない。

 

ハクキンカイロの良さ

 燃料がなくなるまで、発熱が弱くならない。表面温度はポケットに入れておくと実測74℃まであがる。温かい、というより熱い。触れないので、布製カバーに入れて使うことが多い。

138602132674859411228_DSC03283 写真はピーコックのミニ。付属のカップ1.5杯のベンジンで早朝から夕方まで暖かい。

 白金の触媒作用を利用した発熱の仕組みは優れもの。私などはひたすら感心する。

 燃料の持ちは周囲温度によって違う。高温になるほど燃料を早く消費するので、必要ない時間帯は衣服の外に出しておくと長持ちする。

 

 

 

ハクキンカイロの課題

 燃料の補給が面倒、ベンジンが手に付く、火が必要、ベンジン臭い、といったもの。

 これらは昔からほとんど改善されていない。使い捨てカイロが登場すると廃れてしまったのは、使い捨てカイロの利点がこのような欠点の裏返しだった為かもしれない。

 現在の商品を見ると、ベンジンを入れるコック付カップが付属し、燃料の注ぎ口もひねるだけになっているが、どちらも使い勝手はいまひとつであり、こぼれたベンジンが手に付くことがある。

 こぼれたベンジンに火がついて、本体が火だるまになったり、机に炎が広がったこともある。このような課題はちょっと形状を工夫するだけで改善できる。

 

別の商品に生まれ変わる可能性

 本体の構成には改良の余地がある。本体の形状は昔から扁平四角形でポケットに入れて使う用途しか想定していない。ベンジン臭からして効率もあまり良くないようだ。

 ハクキンカイロの構成は、燃料タンク+発熱部+空気口に分解され、これらは一体である必要は無い。基本構造から見直すことで新しい商品が生まれる可能性がある。燃料タンクを分離すれば、靴に使える商品も作れそう。

 ハクキンカイロの最大のメリットは「使い捨てでない」ことに尽きる。うまく改良すれば、使い捨てカイロを駆逐する商品に生まれ変わるかもしれない。

 

<参考購入先>
ハクキンカイロ一覧 ワンシーズン毎日使用したときのベンジンの消費量は、2本ちょうどでした。
ライター 赤い炎より青白い炎の出る高圧ガスライターの方がススが出にくく火口が長持ちするようです