間違いだらけのエアコン選び

 日本の夏は高温多湿が特長だが、不快感を与える主因は湿度であるから、気温を下げることより、湿度をしっかり落とせるものを選ぶのが肝要である。

2003年 機能的な特徴
  1. エアコン停止時に送風することで内部の結露を防ぎ、カビの増殖を防止する機能がついた。
  2. 除湿機能が電気代を気にせず使えるようになった。従来は除湿機能というと、冷房とヒータを同時運転していた為、もっとも電気を食う運転モードだったが、今年はほとんどの機種で室外機の廃熱を利用することでヒータを使わなくてすむ形になっている。
  3. エアコンの効率が高くなったおかげでパワーバンドが広がり、数年前の機種と比べると最大能力がワンランク上がっている。例えば東芝の大清快で5年前の機種(RAS-285BDR)と今年のモデルを比較すると、5年前の最大パワーが3.2kWだったのに対し、今年のモデルでは3.9kWと4kWクラスに迫る能力を獲得している。

 

エアコンの能力と効率
 下のグラフは、グラフは主要なエアコン製造メーカ(東芝、日立、三菱、ダイキン)の代表モデルの効率(能力/消費電力)について、カタログからデータを拾い計算したものである。
 近年のエアコンはインバータ方式になっていて、能力を連続的に可変することが可能になっており、その上限と下限の幅をパワーバンドと称しよう。このパワーバンドの中でエアコンの効率は一定ではなく変化することに注意する必要がある。カタログにはエアコンの効率を示す指標としてCOP値を掲載しているが、この数字はパワーバンドの中の一点の値であってあまり参考にならないことを覚えておいてほしい。日立の例でいくとカタログ上は2210RXの効率が最も高いが、グラフを書くと最も効率が悪い機種であることがわかる。

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エアコンの暖房は役に立つか
 最近のエアコンは石油ファンヒータに匹敵する能力を持っているが、エアコンの場合は温度だけ上がって絶対湿度が変わらない為、空気が乾燥してしまう。その為、室温が高い割に暖かく感じられず、必然的に設定温度が高くなり、ますます空気が乾燥して体によくない。エアコンの温風が気持ち悪いといわれるのは、このような特性からきている。

 設定温度が高めになることは、電気代がかさむことを意味している。エアコンの暖房は電気ストーブより効率がいいと言われているが、室外機の霜取りに食われる電力を計算に入れないと本当のところはわからない。結局、エアコンの暖房は空気を汚さないことと、結露しにくいこと以外は、良いことはほとんどない。

マイナスイオン、空気清浄機能は役に立つか
 最近のエアコンにはマイナスイオン発生器、空気清浄機能がつきものだが、マイナスイオンは科学的根拠が無く、効果も疑問な機能だから無視して良い。空気清浄機能についても、病院やパチンコ店では必要だが、一般家庭の場合はどうかと思う。

 身の回りを清潔にしすぎるのは体に良くない。最近はエアコンに限らず抗菌グッズが流行りでユーザーもそれが良いものだと思いがちだが、人間に限らず生物は清潔な環境で生活していると免疫が弱まったり、外部の刺激に敏感になりがちだ。

 近年多くなっている花粉症も、食べ物や身の回りが清潔になったせいで外部の刺激に対して敏感になったのが原因の一つと言われている。人間に限らずネコやイヌなどのペットも花粉症になる事例が多いが、もし環境や食べ物が原因だとすると、これも飼い主の責任といえよう。

手抜き工事に注意しよう
 激安量販店でエアコンを購入すると手抜き工事される可能性が高い。いい加減な業者は面倒を嫌い、手間をかけたがらない。エアコン工事費が異様に安かったり、取り付け費用をサービスしますという商品は買わない方が無難である。以下は大手関西系量販店で購入した自宅のエアコン工事で、実際に起こった手抜き工事の内容である。

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 手抜き工事を販売店の説明から判断することは困難である。販売店は、専属の業者に丸投げしているだけなので、実際に施工させてみないとわからないと言うのが現状だ。ただ、手抜きの責任は販売店にあるので、手抜きされたときのペナルティについて話し合っておくことをお勧めする。

 

<参考購入先>
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