パーソナルユースの小型液晶テレビは売れるか~「厚型」テレビの新市場

DSC00002 左は我が家にあるLGの32型テレビを中核にしたパーソナルAVシステム。プレステ4とAVアンプ(RX-S600)が接続されFullHD+5.1chサラウンドでゲームが楽しめる。テレビの優秀なDLNA再生機能のおかげでホームサーバーにアクセスし写真、音楽、動画も実用レベルで鑑賞可能。

 パーソナルユースではゲーム機やパソコンとの親和性が重視される。FullHDとAVアンプの接続(ARC)が必要になり、これら周辺機器と電源が確実に連動することも重要だ。ところが現在、32型以下でこれらについて機能的に満足する商品は市場にほとんどない。

 

 

 リビングに置く大型TVの需要が一巡した後は、32型以下のパーソナルユース向け小型テレビたくさん売れるのではないか。しかしほとんどのメーカは大型テレビや4Kなどに力を入れていて、32型以下は機能が手抜きのローコストな商品しかない。
 一家に1台、大型が一巡した後でさらに2台目の大型を売ろうとしている※1。これは魚のいないところで釣りをしているようなもの、売れなくて当然といえる。

※1:東芝のサイトに「画面サイズの選び方」がある。これを見ると、視聴位置1.8mの場合47型が最適とある。このような実態とかけ離れた基準と、それに基づくマーケティングが業績不振の要因の一つに違いない。

 

 32型以下ではFullHDを探すのが困難になっている。最近のゲーム機はFullHDや5.1chサラウンドをサポートするので、FullHDで繋がないとせっかくの精細度が落ちてしまう。サラウンドや音楽を高音質で楽しめるAVアンプも欲しいアイテムだ※2。価格COMでFullHD,IPS,ARCのアンド条件で検索するとLGしかヒットしない。国内メーカーは全滅である。写真はその唯一のLGだが、残念なことにHDMI電源連動(SIMPLINK)がうまく機能しない。外国製のためソフト不具合の改善はほとんど期待できない。

※2: 32型以下でまともな音の出る機種はほとんどないから、DLNAで動画や音楽を楽しんだり、プレステなど5.1ch出力できるゲーム機を繋ぐとAVアンプが欲しくなる。RX-S600(上の写真)は小さい方だが、これがあるせいでラックの1スペースが潰れている。AVアンプが今でもデカいのは、以前も書いたように無駄に大きい出力が原因の一つだ。

 サブウーファーはできれば欲しいアイテム。写真では左の隙間にヤマハ NS-SW210が置かれプレステの台になっている。性能とサイズは問題ないが、電源連動機能が無いので電源連動機能付きAVタップが必要になっている(写真手前)。
 このサブウーファの電源は本体後ろにあり、使うたびに後ろに手を回してON/OFFさせなければならない。もし電源連動タップがなければ、使うたびに「ああヤマハはめんどくさい」「ああヤマハはめんどくさい」という思いをユーザーに与え続けるだろう。

 

 パーソナルユースに32型を置いてもアンプやらサブウーファやらでスペースをとられては意味がない。これらを配置する最適な場所がテレビの裏側にある。今の液晶テレビは無駄に薄い。ほとんどの人は壁掛けなどしない※3 から、裏側に空間ができる。ここを利用しない手はない。

※3:壁掛けは視聴位置を遠ざけるので見かけの画面サイズが小さくなる。ケーブル処理の問題もあって実用的でない。

 

DSC00003 写真は32型テレビの裏側。20cm以上のスペースがある。テレビの奥行きが20cm伸びれば「普通」のスピーカのほかにサラウンドプロセッサ、6chデジタルパワーアンプと16cmサブウーファーまで内臓できそうだ。

 

 

 

 「液晶テレビは薄くなければならない」なんて決まり事はない。薄さにこだわると設計に大きな制約を受ける。薄さとスピーカの音質は相容れないし、搭載できる機能も限られてくる。こういう固定観念は捨てて新しい商品を作ってはどうだろうか。

 パーソナルユースのボリウムゾーンは22~32型あたりと見られるが、現在、このゾーンにマシな商品は一つもない。高画質テレビをダウンサイジングして奥行き寸法を見直し、これまでにない機能を搭載した高性能、高画質テレビの登場を期待したい。

 

<参考購入先>
LGのテレビ
20-34型のパーソナルテレビ

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