5年で壊れる三菱ダイヤホット~やはり三菱ブランドは信用できないのか

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写真は8年目の電気温水器 三菱 SRT-37C2 (200V 370L 高圧エコオート)。雨でもないのに土台が濡れている。調べてみるとタンクが水漏れしていた。フロントカバーを外すと内側は水滴でベタベタ。幸い、プリント基板は無事だった。

 

 

DSC01620a 漏水箇所は上部ヒーターのパッキン部分。これはもう、サービスを呼んでパッキンを交換するしかない。水漏れは二次被害を拡大するため、連絡するとすぐ来てくれることが多い。

 フランジに見る錆びの様子からすると、ずっと前からチョロチョロ漏れ出していたようだ。気付かず放置していたらプリント基板がダメになり、最悪漏電に至っていたろう。

 

 

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 問題のパッキン。材質はシリコンゴム。水漏れの原因は亀裂。試しに指で曲げると簡単に折れてしまう。弾性がなく、完全に劣化している。元々シリコンは熱に強いはず、この劣化は熱と水で加水分解が進んだ結果らしい。ヒーターは上下に設置されていて、下側のパッキンは異常なし。低い温度に置かれたためと見られる。

 ヒーターのフランジ側は激しくサビていた。簡単にケレンして新しいパッキンと交換し修理完了。これで本当にいいのか。また8年後、同じ問題が起こるような気がしてならない。
 銅合金にクロームメッキとみられるヒーターのフランジは激しくサビていたが、今回はここが水漏れの原因ではなかった。この部分は腐食が進み、パッキンは無事でもここから水漏れするかもしれない。

 

やはり三菱ブランドは信頼できないのか

  修理に来てくれたサービスの方は「8年でパッキンの水漏れはおかしい」、そう判断されてメーカーと無償修理を交渉してくれた。しかし結果はお客に修理代を払わせろ、となって2万円払う羽目に。設計不良のツケを支払されたような、いやな気分を味わった。

 

どんなものを選べばよいか

 電気温水器は、シンプルなものを選ぶべし

 このセオリーは変わらない。今回故障の原因となった上部ヒーターは、沸き増ししないなら必要ないもの。常時高温に置かれる上部ヒーターは傷みやすく、故障の原因になりやすい。最初から付いて無いものを選べば、今回の修理代を払わずに済んだかもしれない。

 電気温水器にはフルオート、セミオート(エコオート)、給湯専用(手動)の3種類があるがフルオートは必要ない。私は湯張りが自動でできるエコオートを選んだ。フルオートには循環追い炊き機能が付いているが、パイプの汚れや熱交換器の詰まり、故障が懸念される。追い炊きは「高温差し湯」で十分だった。
 タンクはステンレスが鉄則。容量は4人家族だと370Lあれば十分で、栓を忘れて湯張りに失敗してもお湯は十分足りた。
 高圧給湯は大変便利な機能だった。湯張りが大変早く、すぐお風呂に入れた。

  それと電機温水器の中を見て思ったが、断熱材が薄い。30mmくらいのグラスウールを巻いてあるだけ。隙間だらけで欠損も多い。本当の省エネは、エコキュートではなく、高断熱タンクで実現できるのではないか。断熱性能の高いタンクを備えた、シンプルな温水器。これが消費者が求める理想に違いない

※ユーザーの手でできる細工は、中の隙間にグラスウールを詰め込むこと。内部が完全に乾いたらやってみようと思う。ちなみに、外カバーはお勧めしない。冷却が必要な部品まで高温になり、機器の寿命を縮める恐れがある。

 

エコキュートは本当にオトクか

 この温水器を導入した8年前にもエコキュートなるヒートポンプ式温水器があった。この商品、電気代は安いが本体が高い。計算すると電気温水器との差額は7年で回収できる。その後は使えば使うほどオトクに見えるが、実際は違う。

 ヒートポンプ式温水器の中身はエアコンと同じなので、寿命はエアコン同様10年が目安になる。となると、オトクな期間は僅か3年しかない。ヒートポンプは修理で延命しても修理代が高くつく。複雑で部品点数が多いから、故障も多そうだ。一方、電気温水器は普通に15年使え、20年以上もつ例も多いようだ。
 リプレースの費用まで考えると、シンプルな電気温水器を修理しながら使い続けていく方がオトク。8年前、私はそう判断した。

※:似たような例に太陽光発電がある。導入時に設備の維持費を過剰に安く見積もり性能の劣化も考慮しない人が多い。実際はよくてトントン、設備費を住宅ローンに入れてしまうと赤字。そんな設備ではないだろうか。

 

電気温水器の延命策

 電気温水器は修理しながら15年以上(できれば20年)使いたい設備だ。今回の修理のついでに、今後余計な修理代を払わなくて済むよう、延命策を講じた。サービスマンの話によると、修理不能になる最大の要因はプリント基板の在庫切れという。そこで透明の自然塗料(後述のリンク参照)を塗って防錆対策をした。

そんなもの塗って大丈夫!?

と思うかもしれない。この種のコーティング剤は専用品もあるが、抵抗率と誘電率が多少違うだけ。うす塗りして使うので大差ない。ここは防錆効果を検証済みの「自然塗料」を使う。酸素と反応して硬化し、緻密で水を通さない堅牢な皮膜を作る。ヘタなフッ素やシリコンコーティングよりずっといいかもしれない。

DSC01630a 今回はエシャクラフトオイルを灯油で2倍に希釈したものを使用。ティッシュに染み込ませて裏からトントン叩くような感じで塗布する。

 プリント板の劣化要因はほとんどが裏面パターンの腐食。特に湿気が入りやすいプリント板のエッジにはしっかり染み込ませておく。通電は溶剤が十分乾燥してから(8時間以上経過後)行う。

※:ちなみに、結露する場合は何を塗っても無駄。結露そのものを無くす工夫が必要だ。

 

 

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 錆びているフレームやボルトを亜鉛メッキ塗料(ローバル)で補修(左)。下回りのアンダーカバー(右)は切り欠きの部分から錆びてきたのでローバルで全体塗装した。

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 ブレーカー扉のツマミ(左)。完全に錆び付いて回らない。ペンチで回したら頭が取れてしまった。ここはM6のタップを新しく切ってステンレスのボルトに換装。
 タンクの温度設定(右)を「おまかせ」から「低」に変更。タンクの平均温度が10度下がればパッキンなど有機材料の寿命は2倍に伸びる。低めの温度で使うことが、長く使う秘訣。電気代もオトクになる。ついでに「上部わき増し」など、余分な機能はすべて解除しておく。

 

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 外にむき出しの樹脂パーツ(左)は紫外線で劣化するので、亜鉛メッキ塗料を塗っておく。これで本体の寿命まで劣化は心配なくなる(後述のリンク参照)。天板の穴(右)。中から光が漏れているので気付いた。ネジ穴をふさいでいたシールが劣化して穴が開いている。ここはネジを嵌めるか、不乾性パテ(ネオシールB-3)を盛って雨水が入らないよう補修する。

 これで少なくとも15年はもたせたい。もしまた修理代を支払うハメになったら・・もう二度と、三菱を買うことはないだろう。

 

<参考購入先>
電気温水器
エシャ クラフトオイル 防錆に幅広く使える塗料です
ローバル 金属に限らずプラスチックの劣化防止に役立つ塗料です
ネオシールB-3 屋外で固化せず最も長持ちするパテです
Rational003 電気接点やブレーカーの端子の防錆保護に有効です

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 ここに書かれた内容を実施する場合はすべて自己責任で。どのような結果になっても、当方は一切責任を負いません。

 

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