価格COMで売れ筋No.1のGIGABYTE B85Mマザーを買ってみた。ところがこれが、トラブル連続で何回か返品交換するハメになってしまった。
最初の1枚目は袋を開けてみるとコンデンサーがポロり。みると基盤から脱落したものだった。
交換2枚目は、なぜかCPUクーラーの周り一帯に埃が付着していた。
交換3枚目は、何もソフトが動いてないのにCPU1コアの負荷が100%に貼り付いている。無駄に電力を消費するものは、サーバー用途に使えない。
サポートで耳にする問題発言
この業界のサポートでよく耳にする言葉がある。それは
「お使いの環境によるものでしょう」
「他のパーツとの相性問題ですね」
「それはOSの問題です」(マイクロソフトに聞いてみたらどお?)
といったものだ。
マザーの単品販売では不特定のパーツと組み合わされることが販売の前提条件として最初からわかっている。この場合どのような環境に置かれても、何と組み合わされても動作することが重要な「品質」であるはず。
これは出荷前に徹底的に検証しておくべきもので、お客様に対し「お使いの環境」や「相性」といった言葉は禁句である。
それと、「○○が原因かもしれません」「そこに聞いたみたら?」というのは問題だ。原因を想像で言ったり、次の行動についてアドバイスするのは余計なことである。
マイクロソフトに聞いたらどお?
そう言われたら、本当に聞いてしまうかもしれない。聞く先々で「どこそこに聞いたら?」と言われたら、消費者はたらい回しになってしまう。
サポートがユーザーに対して言っていいのは、自社商品に関することのみ。次が正しい対応のはずだ。
「そうしますと、弊社にはご案内できる情報がございません」
「一度お預かりして、調べさせていただくこともできますが、いかがでしょう」
エントリークラスの品質はそれなり?
マザーを2枚(返品した商品を含めると4枚)買ってみて思ったのは、やはり6000円前後のエントリークラスは問題が多いことだ。最低でもミドルレンジ(1万円前後)のものを選ぶべきで、マザーはASUSが無難(今までどおり)、ということだった。
6千円前後ではコストが厳しすぎて、マトモな商品は作れないのかもしれない。
BTOという選択肢
パソコンを新調する場合はBTO(完成品)が選択肢になる。自作がBTOより割高というのは初回導入時の話で、アップグレードの際リプレースした古いパーツをヤフオクなどで売ることを計算に入れると自作の方が結果的に安い場合が多い(当方は平均3割前後の回収実績)。
BTOが後々融通が利かない※ことを考えると長い目で見ればBTOで発注するより自作の方がよいというが私の考えだ。
※:BTOはマザーやCPUファンが特殊(オーダーメイドで作られた激安パーツの集まり)なので、BIOSアップデートが出来ずCPUの交換もできない。
私のように手持ちのパーツを買い替えながら部分アップグレードを続ける人は多いと思う。最近自作する人が減ったというが、パーツの選択さえ誤らなければ、自作は今でも十分メリットのある手段に違いない。
結局のところ(顛末)
今回は散々文句を言いながらもGIGABYTEで粘ってみた。今は左の2枚を使用中。良品を入手しちゃんと動く状態まで漕ぎ着ければどのメーカ品でも問題ない。
但し、1万円未満の安いマザーは経験的に相性問題が起こりやすい。これは回路構成を簡略化しすぎたせいではないか。マザーは1万円以上の商品を選ぶのが無難のようだ。
<参考購入先>
マザーボード
Rational003 電気接点用のコンタクトオイル。マザーを買ったらコンタクトオイルの塗布をお勧めします
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